<
喜望峰はアフリカ最南端。ここを境に東がインド洋、西が大西洋。
実際はもう少し東に行った崎が最南端ではあるが便宜上、そして伝承的にここが最南端。 クジラもチラホラ見えたりするも南極点まで6200Km。 さすがにここに立ち、左右を見れば感慨深い。 この崎はCape Pointと言い、Cape of Good Hopeとは場所を異にする。 Cape of Good Hope(喜望峰)はこの崎の下の海岸にある。 そして喜望崎?は崖の上の灯台。 ここの崎はずいぶん手前から国立公園でそのゲートをくぐり、10数キロ先にある崎へと向かう。 ゲートを抜けて荒れた荒野を抜けて車は走る。そして崎の突端は突然、目の前の現れる。 そして2007/2/3、77歳のヨット冒険家、鹿島郁夫は喜望峰沖を通過。 鹿島郁夫は77歳の高齢にも拘わらず単独無寄港世界一周航海の出た。 喜望峰通過は2007年2月3日から2月4日にかけて。 この日は大きく荒れたらしい。だいたい一日1.5度から2度ぐらいの経度のペースで進んでいたコラーサ77号はこの日に限り3度も移動している。 南緯42度あたりの1度は何キロに相当するのだろうか?赤道上であれば1度111Km。 海が荒れていたのだろうか。 2007/2/15の定期連絡に鹿島郁夫はこう発信している。 「2月3日のしけの時の天気図。 コラーサの位置は、天気図中心付近、○×の所 この天気図の範囲に、低気圧が17個、サイクロン(台風)1個がある。 日本付近では、こんなに多くの、低気圧を見ることは出来ない。 南ア付近の低気圧、は少なくて6〜7個、平均的には10個ぐらい常時あるので連日のしけは当然である。」 彼は衛星携帯から毎日連絡をよこしていたようだ。ほとんどが緯度経度連絡のみ。 そしてたまに航海の厳しさが伺われるメモ。 2007/5/4 夜 タスマニア沖航海中の鹿島郁夫とコラーサ77は時化の中ロールオーバー(海中一回転)でついに遭難する。 そして約12時間後、オーストラリアSearch and Rescueによって無事救出される。 当時の状況が分刻みにBLOGに公開されている。 短い通信文の中に緊張が走る。 鹿島郁夫単独無寄港航海BLOG 鹿島さん5日深夜からの状況 「鹿島さん5日深夜からの状況をお知らせいたします。 ・5/4日23:55 鹿島さんから衛星携帯でロールオーバーしたとの第一報 腰を強打して動けない模様。 ・5/4日23:58 淡輪ヨットハーバーの武田ハーバーマスターに連絡 とりあえず鹿島さんに状況を聞いてもらう。
by sa55t
| 2007-11-04 05:38
| 南ア
|
ファン申請 |
||