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■ 山妣 やまはは
新潟の明治末期の山奥の雪深い山村を舞台としたのお話。怪奇伝説とも言える直木賞受賞小説「山妣」
この領域は坂東真砂子の得意とするところ。「桃色浄土」もそうであったがそれぞれの時代のまたそれぞれの地域の澱のようなものが凝縮され、彼女独特のドロドロ感に時間のたつのを忘れて没頭する。この豪農の住まいなど、子供ころ訪れた関川村の大きな農家とイメージがダブり臨場感はひとしお。いろりの上に渡された大きな煤けた梁。中三階とも言える天井付近の部屋、そしてもちろん分厚い茅葺き屋根。こんな中で2-3日遊んだ記憶がある。
当時?の新潟弁も秋田訛りもきつくて意味不明なところがますます時代感なり地域感を盛り上げまさにその時代のまっただ中にいるような錯覚を覚える。
彼女は一応「死国」等、ホラーということで名を馳せたが、これら伝奇小説でその真価が見える。そして彼女の小説で一番怖いのは女の情念。短編集「葛橋」の中の「一本樒」これは本当に恐ろしい、げに女性は恐ろしや。タヒチで色々あった人だけれど、作家はそのぐらい話題性がないとね。

さてさて山妣の主人公はこんなカッコウで野山を駆け巡っていたのか?
D80/Tam17-50
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by sa55t | 2008-04-21 03:06 |