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■今日もはれ
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■ 現像備忘録 パパはこうやっていた
■フィルム現像
100はTMX、400はTX(TMYは粒子が立たない)それとTPがメインフィルム。
パターソンのタンクを使用。LPLもマスコも使ったがこのプラスチックタンクが性に合う。
だいたい撮影は露光を多めに。例えばTXなら250-320で撮影、現像は少しあっさりめ。
現像液はD76で統一(TPだけ別)。継ぎ足し継ぎ足しの秘伝のたれ。新液継ぎ足し後はきつすぎる為最低一日おいてから使用。原液で長タンクで120x2を2回が限界。
2回目は多少長め。1:1希釈は一回毎液は使い捨て。TmaxDevは少数現像のとき使用。現像液温度は20℃をキープ。
停止後フジスーパーフィックスで定着。QW後水洗。水洗は水を流しっぱなしにはせず何回も水を交換。
乾燥は素で自然乾燥。ドライウェルやAgガードは使用せず。

■印画紙現像
引き伸ばし機は平行がでること、剛性が高いことが肝要。国産中級機が海外中級機より良さそう。
コールドライトはどうも絵が眠くなるし、専用のネガ作りが必要で対応が面倒。
ネガは集散光に合わせて作っている。
イーゼルはサンダースが精度が高く自由度も高い。バキュームイーゼルは理想的だが・・・。
紙はマルチを多用。イルフォードは支持体がスクイーズ時ボロボロとなり品位に欠ける。ただ中間トーンの再現性は高い。
フォルテとかスターリンとか途上国や東欧の紙は規制が無いせいか銀の含有量が多いとの噂。試していない。
BergerやAgfaも試していない。
そんな中、Kodakのエクタルアは独特であった。黒はまっ潰れになるがその絵画的な絵が魅力。支持体も立派。再生産が望まれる。

オリエンタルのニューシーガルVCは白の輝きが美しい。コントラストは多少きつめ。
フィルターは2号で焼けるようにネガで調整。黒は4-5号で補正。

ルーペはPeakの一番でかいやつ、1型。他のは使い物にならない別世界。
これで隅々まで粒子が見られる。
この際四隅と中央の粒子を確認してイーゼルの平行性を確認。

まずRCでベタ作成。
ベタから良さげなコマを多めに選択。RCキャビネでストレート焼き。ここからさらに選択。
RCバイテンでもう一度ストレート焼きで最終焼きの絵を決定。
ここから紙はバライタ。本焼きの絵が決まったら、そのネガの透明の素の部分で段階露光を掛けて(例えば1-2秒ずつ)(絞りは5.6で良いだろう)ネガ毎に実施。
焼きで色々やる場合は絞って時間を稼ぐ。
最黒の秒数を算出。これを焼きの基本秒数とする。これで最濃部分を確保。絵での段階露光はあり得ない。ポートレートなどは肌の段階露光必要。
本焼きは四つが多い。
まずストレート焼きをベースにどこをどう処理するかを検討。
本焼きテスト開始。何枚かで実施。その際乾燥後の黒の締まり確認のため電子レンジで黒確認。
現像液はパピトールが持ちが良い。少量の時はイルフォードの液体。
大四つバットで四つ20枚までいけないこともないが10枚ぐらいで新液と交換が理想。常に20℃キープの水温計をチェック。
停止液は早めにどんどん交換。
定着はフジフィックスでゆっくりめかスーパーフジフィックス。
QW後、水交換による水洗。
大きめの厚めの大きな切り出しガラスの上でスクイーズ。
自然乾燥、9分目。
シールのマウントプレスに掛けてやっと完成。

時間は掛かるが完成した絵はその階調や黒の深さに自分でほれぼれ。だからプリントは止められない。これが面倒な子供達は暗室に入るべからず。デジで十分。
しかし上記プロセスを経た絵を知らないとデジでもどうやって良いか分からないであろう。
デジは安易すぎでついていけない、とぼやきの入るジジになったパパ。

■尼康的北京1
F100/Cosina19-35/TX
ぼろレンズ?冗談じゃない、9千円でこれだけ写れば御の字だ!
■ 現像備忘録 パパはこうやっていた_b0113131_1525087.jpg
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by sa55t | 2008-02-13 02:20 | プリント